由布日記 由布の人の日々の暮らしについて
ご紹介しています。

2024年7月3日

由布で暮らす3年目

written by 重石 茉利奈さん

こんにちは!地域おこし協力隊の重石です。由布での暮らしも春から3年目を迎えました。

ようやく自分のペースを掴めてきた3年目。まだまだ知らない事ばかりですが、日々の小さな発見を大切にしながら暮らしています。

都会の暮らしから田舎暮らし(新しい生活)がはじまり、都会では感じられなかった自然と人のエネルギーを感じ、ゆっくりと自分の生活を探しながら、のんびり暮らしています。

ようやくコロナも落ち着いてきたようで、今年は色々な町のイベントが通常通り開催されています。休日には由布市内のイベントを満喫したり、お手伝いをさせていただいたりと暮らしの中で感じられる由布のお祭りを楽しんでいます。

町の方々はお仕事の合間を縫ってイベントの準備に取り組んでいます。町や行事を大切に、暮らしの一部として日々の生活の中で造り出すエネルギーは簡単に出来る物ではありません。イベントなどに参加してみると町の方々の優しさやおもてなしの精神を側で感じられ、たくさんの事を学ばせていただけます。今年も参加させていただいたイベントを一つご紹介させてください。

◇ゆふいん文化・記録映画祭

湯布院で生まれた風変わりな映画祭は1988年に始まりました。劇映画を上映する「湯布院映画祭」とは別の文化・教育・科学・記録映画の映画祭です。映画の上映とトーク、交流会を通して暮らしを、見つめ、教育を考え、自然の在り方を模索しながら楽しい映画祭を作っています。私たちが生きている世界の現実の中で発見された《まっすぐな驚き》がいっぱい詰まっています。

先日「ゆふいん文化・記録映画祭」のお手伝いに当日3日間だけですが参加させていただきました。映画館のない町で映画を楽しめる特別な時間を過ごせます。

記録映画の上映を楽しみ、上映後のトークでは、上映する映画に携わったゲストをお招きし映画にまつわるお話を聞くことができます。現実で起きていた知らない世界や、文化、歴史に触れ、たくさんの感情に心が震えます。自分はどんな風に生きていこうかと考えさせられます。

盛大に行われる懇親会ではゲストとの交流なども楽しめ、地元の神楽、屋台、花の御礼などを楽しめるムラ祭りのような懇親会です。この町の熱気を感じられました。

また、由布院の歴史や文化などを知ることのできる、「町歩きツアー」は語り手さんのお話しを聞きながら由布院の人と町並みに触れていきます。

一つのイベントにもたくさんの内容が詰まっており、由布で暮らす人だけでなく、町やイベントを盛り上げたいと大分県内外からも集まり、たくさんの方の協力の元ひとつのイベントが作り上げられていました。

他にも様々なイベントが開催されています。たくさんの方々と触れあう事ができいろいろなお話を聞くことが出来るので、そこからまた新しい暮らしのヒントや発見、繋がりが見つかります。まずはイベントからでも由布の魅力を感じにいらしてみてくださいね。

◇蛍の季節 6月は蛍を楽しめる季節です。今年も水辺の蛍スポットを巡り楽しんでいます。

夜のお散歩がてら蛍観察が出来る暮らし。日常の中に感じられるとても贅沢な時間です。これも、自然と水の美しさを町の方々が日々守ってくださっているお陰です。先日、東京で暮らす友人が遊びに来てくれたので、ふらりお散歩しながら蛍を見に行きました。静かな水辺にたくさんの蛍が舞い、はじめての蛍に感動しとても喜んでもらえました。成虫になりわずか10日間ほどで寿命を迎える蛍。この美しい自然を守るためにも循環できる仕組みや、出来る事を探しながら暮らしていきたいです。

私が日々取り組んでいることの一つに“コンポスト”があります。ゴミを減らせるだけではなく、ゴミとなる野菜などの一部がどんどん土に還り肥料となり、またその土で野菜を育て循環させています。小さなことからですが、循環する感動と楽しさを感じながら続けていきたいです。

梅雨が明けるまでもう少し、まだまだ肌寒く感じる日も多いので、温泉で温もりながらホッとする時間も大切にしています。この時期に訪れることのできる方はぜひ蛍鑑賞を楽しんでくださいね。由布院での蛍スポットもぜひご紹介でさせてください♩

◇今後に向けて

まだまだ手探り状態ではありますが、今後の活動に向けて、由布で暮らす方や由布へ訪れる方々へ“私自身”を知っていただけるように活動できればと思います。秋頃には、いくつかイベントなどに出店などもできればいいな…と思っております。

どんなことができるの?どんなことをしているの?など何か気にかけていただければ是非お声がけください。私が感じる由布の魅力などもお伝えできればと思います。

最後に、少し前に手づくりした、ドライ苺と蕗(ふき)味噌です。

由布の素材を集めて、楽しんでいます。苺はカリカリになるまで毎日観察し、ギュッと旨みが凝縮されました。子どもたちがあっという間に食べてしまいました。味噌は昨年仕込んだものが美味しく出来上がり蕗味噌をつくりました。ほろ苦さと風味がとても良く、ごはんがすすみます。暮らす土地の素材を大切に、この土地に暮らす私自身の体も整えていきたいです。


重石茉利奈 Marina Shigeishi

地域おこし協力隊(まちづくり観光局)

大分市出身。美容系の専門学校で化粧品販売について学ぶ中で、整えるスキンケアに注目し、20歳で上京、リラクゼーションサロンへ就職。ライフスタイルの提案や「より自分らしく自然体に」を、日々の生活の中で食やセルフケアなどを通し、学びを深めてきました。自然、動物、おんせんがすき。

大好きな故郷大分で自然を感じながら暮らしたいとおもい、大すきな由布市へ2022年3月に移住。

■Instagram:@yufu_tic

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