ゆっくり長く
由布暮らし
協力隊のOです。
だんだんと寒くなって来ましたが、寒さが厳しくなる前に、野草採り体験&取材に行ってきました。
地域のお母さんに習って野草酵素ドリンクを作る体験と、いちこ農園主催の天ぷらづくりイベントの取材です。「こんなに食べられる野草があるんだ!」と目からウロコの体験でした。
まずは、野草酵素づくりイベントの体験のご紹介から。
由布市庄内町でジャムやあられなどをつくっている「久美ちゃんの台所」の首藤久美子さんに教わりながら、仲間と野草採りをしました。
阿蘇野という見晴らしのいい、自然豊かな場所で、お天気もよく、野草も輝いていて、とても気持ちのいい時間となりました。
こんな感じで、みんなで野草の葉っぱを採っていきます。
食べられるものと食べられないものの区別をつけるのが難しい・・・。
一つ一つ、久美ちゃんに教わります。
左側のがセリ、右側がムカゴ。
寒くなりかけているから、野草の種類も少ないかな、と思いきや、10種類以上の野草を採ることができました!
かぼす、はこべら、よもぎ、クコの葉、すみれ、おおばこ、あざみ、からすうり、お茶の葉、露草、桑、わらびの葉、ホトケノザ、セリ、笹、スイバ、ギシギシ、たんぽぽ、からむしなど・・・。
胃腸にいいなど、それぞれ、効能があるそうです。
野草の量と同量の甘味料を入れます。大分県特産のカボスも入れました。
甘味料は、黒糖とアガペシロップを入れてみました。
参加者五人五様の瓶に詰め、これから、二日に一度ほど手で混ぜ、発酵を待ちます。
これからは、体調が悪くなっても、はちみつレモンの代わりにこれを飲めば治るかもしれません。これから、野草一つ一つの効能を理解していきたいな、と思いました。
もう一つ、化学農薬・化学肥料・除草剤に頼らない農業をしている「いちこの農園」主催の、「野草・薬草を楽しむワークショップ」にも取材に伺いました。
(いちこの農園:https://www.instagram.com/ichico.s_farm/)
こちらは、おくすり研究会代表であり薬学博士の矢野先生が先生として来ていて、詳しい解説つき。参加者は、大分市や他の都市からも来ていました。皆さん興味津々の様子で、野草の本を持って来ている人も。
いちこの農園の周りを探索します。矢野代表の後に続いて出発!
矢野代表が一つ一つ教えてくれ、参加者は、「ほ〜」とか「へ〜」とか、感嘆の声が途切れません。
お花の野草も含め、色々採れました。いつも足元にいる野草とは思えないほど綺麗。
どんな野草・薬草が採れたのか、確認してみると、なんと15種類!
これらを、参加者みんなで揚げて天ぷらに!
私はつくる過程に参加できなかったのですが、ご親切に分けていただきました。素材の味が活きた天ぷら、美味しかった〜!
最後は皆さんでお話しをして、とてもいい場になったようでした。
いちこの農園では、水や空気の流れをつなぎ直して土地の再生を目指す「大地の再生ワークショップ」を今後開催予定とのことです。
最後に、ちょうど最近、由布市でもう一つ野草イベントがあったようなので、ご紹介します。
自然観察やクラフト作りのイベントを開催している、有機素材を使ったカフェ「赤野の森」主催の「自然観察と野草ピザ作りモーニング」のイベント。
(赤野の森:https://akanonomori.jimdosite.com/)
私は行けなかったのですが、赤野の森の蓑原さんに話を聞くことができました。
赤野の森の自然観察イベントは、田んぼの周りをまわる、いつものルートがあるそうで、子供から年配の方まで参加可能。ご家族連れもいらっしゃるそうです。まずはプロジェクターで今採れる自然の見どころの説明を受けてから自然観察に出発。
ノビル、カキドオシ、ゲンノショウコ、イヌタデ、カラムシ、ハコベ、ヨメナの花びら、スミレ、スズメのエンドウなどが採れたそう。
オリーブオイル、ハーブソルト、ニンニクで味付けしたそうです。見栄えも可愛らしく、とっても美味しそう!
毎回、観察記録を書いて終えるそうで、参加するたびにそれぞれ思い思いの記録ができていくとのこと。記録しておけば野草の名前も忘れないし、いい思い出になりますね。
年末には、干支飾り作りの木工イベントがあるそう。庭のかまどでつくる美味しい料理もふるまわれるそう。今年の締めに、ぜひご参加を。
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由布市地域おこし協力隊(移住促進担当)。
千葉県出身。東京、海外での勤務を経て、2024年4月より由布市に移住。移住先検討の旅をする中で、大分県の人の温かさや景色、温泉に惹かれて移住を決意。温泉巡りが趣味。
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