由布日記 由布の人の日々の暮らしについて
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2025年11月20日

「ゆふいん「牛喰い(うしくい)絶叫大会 – 地元で育てた牛肉を食べて思いのたけを叫ぶ秋」

written by A.Oさん

6月に由布市湯布院町湯平エリア地域振興業務における持続的可能なまちづくり支援のために地域おこし協力隊として湯布院に移住してから早4か月がたちました。
環境になれるのが一番!と週末には地域内外の地に出掛けて地域の皆さんとの会話をしながら地域の雰囲気に触れつつこの地での生活を楽しんでいます。
そのなかでちょっとびっくりしているのは毎月、いや毎週かも…地域のどこかでお祭りや、何らかのイベントが開催されていることです。したがって出かけるには事欠いたことはありません。

そんな週末を過ごす中、大分県由布市。温泉地として名高い湯布院町(ゆふいんちょう)の並柳牧場で毎年スポーツの日に開催されている今年で51回を迎えたゆふいん「牛喰い絶叫大会」に行ってきました。
大会が始まったきっかけは、昭和50年、隣町が震源となったマグニチュード6.4の大分県中部地震です。メディアを通し「湯布院が壊滅した」と伝わり、観光客の数が激減。何か手をうつ必要に迫られ、思いついたのが牛喰い絶叫大会でした。湯布院の人たちは、このイベントを通して、町が元気であることを皆さんに訴えようと考えたと聞いています。

当日は絶好のバーベキュー日和!!(こんな言葉があるかどうかはわかりませんが…💦)
U字溝に網を乗せたシンプルなバーベキューセットが草原に並べられ(シンプルといってもU字溝の重さを考えるとこれだけの数を運ぶのは大変だったろうな~と、スタッフの皆さんご苦労様でした<(_ _)>)。因みに今回の参加者は県内外から約450人でした。

会場に着くとまずは神楽のお出迎え、神聖な舞を楽しんだ後は、そうです腹ごしらえです。参加料に含まれている食材(お肉・焼き野菜・シチュー・おにぎり)を受け取り、いざバーベキューへ!早速お肉に手を伸ばすと、この肉がうまいなんの!!柔らかくて口の中に入れるとあっという間に無くなってしまいました。旨味もすごい!それもそのはずこの肉は「ゆふいん産おおいた和牛」でした~。いろんなお肉を食べてきましたが間違いなくトップレベルのおいしいお肉でした。

そうこうしているうちに絶叫大会が始まりました。今回は4歳から88歳までの70名が抽選で選ばれ、それぞれの絶叫大会が繰り広げられました。優勝するにはとにかく大きな声を出すことですが、内容のユニークさも審査されます。

子供の部からは、「パパいつもソファで寝ないでね~」とか、「ゲーム時間をもうちょっと伸ばしてね」、「歯抜けた。みんなから歯抜けって言われるから、早く歯生えてきてー!」とかちょっとほっこりする絶叫が相次ぐ中で、一般の部ではかなり切実な訴えも。「コメの値段が高い、何もかも高い…、変わらないのは旦那の給料~、旦那がんばれ~、給料上がれ~」等。優勝者は116.7デシベルを出し「ゆふいんの肉うまーい。空気も最高、毎日健康ありがとう」と絶叫した女性の方でした。また石川県への単身赴任を3月に終えた大分市の会社員の方が「喜んでくれたのは愛犬のマイケルだけ」と叫び、JR九州大分支社長賞に選ばれました。2025年も由布院の大自然の中、響き渡った絶叫で会場は笑い声にあふれていました。

天候にも恵まれ、おいしいお肉と絶叫大会、お楽しみ抽選会もあり大満足の1日でした。


中山孝幸 Takayuki Nakayama
地域おこし協力隊(商工観光課)

MBA・経営学博士、事業承継コンサルタント、アトツギ婚活推進
研究テーマ:少子高齢化・事業承継・温泉観光による地域振興・民泊問題

外資系企業勤務時に、多忙から体を壊したが、鳥取の三朝温泉で湯治により病が完治。
湯治の重要性を痛感する。
大分県にはIT移住プログラムでWEBマーケティングスキルを習得し移住。
第2の人生はグローバルから地域振興で社会貢献を目指しています。

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