ゆっくり長く
由布暮らし
こんにちは。地域おこし協力隊の岡田です。
先日、大分と愛媛をつなぐ豊予海峡をフェリーで渡り、大分愛媛交流イベント“海峡カーニバル”に参加してきました。大分県佐賀関から愛媛県佐田岬までは70分ほど。あっという間に愛媛に上陸しました。
今回のイベントは大分県と愛媛県、ご近所交流ということでそれぞれの地域で食や手仕事に携わられている方、パフォーマンスをやられている方などが愛媛の“佐田岬はなはな“に集まりました。由布市も地域おこし協力隊4人で“由布のもの”を伝えてきました。
由布市に移住してきて、美しい山や棚田、おいしい地元産の食べ物、人情味あふれる面白い人、地域の人に愛されている文化…など、大袈裟かもしれませんが東京で暮らしていたときとはまたひと味違った日本の魅力を体感して、「豊かだな~」と感じることが暮らしの中でしょっちゅうありました。地域おこし協力隊という仕事柄それらを多くの人に伝えたいなと思うようになり、魅力的な“由布のもの”を集め、“由布の人”に声をかけ由布市の中でもイベントを行ってきました。今回は新たに、由布市も大分県も飛び越して海を渡った愛媛県で“由布のもの”をご紹介することができ、なんとも嬉しい機会でした。「湯布院に行ったことがあるよ」とか、「温泉に入りたいから旅割で行こうか」などと愛媛の方にも由布市に興味を持っていただき、少しずつでもこうして由布市を体感してくれる方が増えるといいなと感じる1日でした。
由布市からは特に庄内町大津留地区や湯布院町湯平地区の生産者さんからお米やしいたけ、地元の素材を使ったジャムやアイス、竹細工などお預かりして、由布の市場“YUFU ICHI”としてテントに盛りだくさん並べました。しいたけの詰め放題やフレッシュなふきのとうは大人気。天気にも恵まれ暑い日だったので粒々の素材が入ったアイスや湧水を使ったサイダーなども喜ばれました。
今回は、由布の4人の協力隊で海峡カーニバルに参加してきました。準備段階から「由布の何をもっていこうか」、「生産者さんのことをどう伝えようか」と話し合いながら準備をしていきました。4人の活動内容は様々で、地域振興や観光、移住など分かれているので今まで同じ由布市の協力隊でありながらもなかなか一緒に活動することができていませんでした。今回はそれぞれの活動内容を持ち寄りながら一丸となって由布のことを紹介する機会になり、こういう取り組みも地域のことを知る上で大切だなと感じました。
住む場所や接する人やものを通してその地域のことを体感していますが、別の視点をもって暮らしている人から教えてもらうと新たな発見もあり、さらにその地域への愛着がわきます。「今後も協力しながら何かやりたいね」と話しながら、愛媛を後にしました。
イベントには大分県、愛媛県の協力隊ブースもたくさんあり、各地の協力隊の活動や移住先での暮らしの話も聞くこともできました。
得意なイラストで地域のことを発信している人、地域のものづくりをサポートしている人、地元のラッパーとタックを組みライブイベントしている人、地域に残る希少な植物七島藺で工芸品をつくる人、ジビエを活かして食の発信をしている人、地域の植物を器にのせて販売している人・・・
ご自身の経験と暮らす地域の特色をかけ合わせる様子を聞いて、本当に様々な暮らし方、地域との関わり方があるのだなと思いました。そして、「自分はどういう風に暮らしていくか」、「どんな風にこの地域のものを生かせるかな」と想いを巡らせる機会にもなりました。
今回海峡カーニバルに参加したことで、大分県の協力隊とも「はじめまして」と愛媛県で初対面したり、初の愛媛県上陸で知らなかった土地のこと、暮らしの至る所にみかんが根付いていること!なども知ることができました。人から地域の特色を聞いたり、実際に訪れてみて空気感を感じたり、数ある土地の中から少しずつつながりができる土地が増えていくことはとても楽しいです。こうしてつながりができたことで、次の旅先が決まったりするかもしれません。 来年は大分県でこの大分・愛媛交流イベントを開催する計画があるようです。機会があればぜひ地域のあれこれを尋ねてみてくださいね。
岡田 鹿乃子 Okada Kanoko
地域おこし協力隊(移住・定住担当)
東京都三鷹市生まれ。大学で染織を学び、アパレル業界で販売やお店作りに携わる。子供の頃から祖父母の住む大分を毎年訪れており、大分が大好き。自然豊かな場所でものづくりをしたいと思い、由布市へ移住。
■Instagram https://www.instagram.com/yufu_okoshi/?hI=ja