〇由布市へ移住して、家を建てたお話

２０２３年５月、福岡県から大分県由布市へ移住して早２年が過ぎ、念願の新居に移り住みました。土地はクヌギの木が生い茂る小さな山の上にあり、竹や草木に埋もれて荒れ果てていました。まずは竹を切り倒し地形を知り、どこに建てるかを決め、農振除外の申請、クヌギの伐採（一部薪づくりへ）、道づくり、ライフラインの確保、工務店選び、プランの作り込みなど、色々と同時並行で進みながら、険しくもあり楽しみでもある山頂を目指して登っていきました。この２年間で、由布市の取り組みを知り、まちづくり協議会や地域活動などに参加しながら、ここでの暮らし方や楽しみ方を探ることができたことは、とても貴重な時間だったと思っています。

移住者の中には空き家バンクを活用して古民家をリノベーションされる方も多いのですが、我が家はたまたま住みたいところが「空き家のない山の上」だったので、家を建てることになりました。敷地は広いのですが、建屋については老後を考えこぢんまりしていて、省エネ導線です（笑）。またこの場所にこだわったのも、他では味わえない素晴らしい景色があったからで、毎日由布岳と鶴見岳を眺めながら、美味しいコーヒーを片手に至福の時間を楽しんでいます。風は強いですが（笑）（景観はSNSでもしれっと配信していますので、ご興味がある方はお立ち寄りください）。

〇５月の田舎暮らしの巻

大分県認定品種のお米「なつほのか」はご存じですか。ここ最近の猛暑と共に今まで栽培してきた品種の生育が不安定になってきていることから、収量も多くて暑さに強い「なつほのか」が２０２２年度より大分県の認定品種となり、我が家でも栽培を始めています。令和４年度産米の食味ランキングでは、大分なつほのかが「特A」を獲得したことから、これからも注目の品種になりそうです。

さて、我が家の暮らす地域では水稲栽培が盛んなので、５月は何処も彼処も田植えの準備でトラクターや軽トラが走り回ります。私も帰宅後は田んぼをトラクターで乗り回し、草刈りで汗だくになるのがこの５月です。お米作りは、田植えや稲刈りがイメージしやすいですが、圧倒的に草刈りに時間を費やし、水の管理にも気を使います。またトラクターで畔塗りや代掻き（しろかき）をして、種籾、種まき、苗代づくりなど、田植え前の事前準備が沢山詰まっています。軽トラやトラクターがない時代を想像するとぞっとしますし、こどもの頃に、茶碗に米粒が残っていたら、よく怒られたことが改めて身に沁みてきます。まだまだ新米兼業農家なのですが、あまり背伸びはせずに、細く長く続けていきたいと思っています。

〇旬の食べ物の巻

春の訪れは玄関前にタケノコが無造作に置かれていることから「はっ！春か」と気づき、それから間もなくすると「そら豆」がこれまた大量にドカッと届きます。食べ方は、かき揚げや炊き込みご飯などもあるのですが、我が家ではもっぱら塩ゆで食べています。塩を振ってビールのおつまみにも最高です。 　

またここ２年程、妻が取り組んでくれている米粉のパウンドケーキが絶品で、毎回ばぁばと息子と私で取り合いになっています(笑)。今はお取り寄せの米粉を使用していますが、いつかは自分で育てたお米で、納得のいく米粉を作れることを夢みながら、好みの焙煎コーヒーと共に家族団らんのひと時が過ぎていきます。

〇ホームページのご紹介の巻

私の主な業務でもある由布市ふるさと納税の特設サイトと、地域活動として参加している谷むらづくり協議会のホームページが開設されました。ふるさと納税の返礼品では、由布市の魅力が溢れる特産品をご紹介し、谷むらづくり協議会では、小規模特認校の谷小学校が中心となったまちづくりの取り組みなどをご紹介していますので、是非覗いてみてください。

・由布市ふるさと納税特設サイト：https://furusato-yufu.jp

・由布市谷むらづくり協議会ホームページ：https://yufutanimura.com/

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山﨑 敬祐　Yamazaki Keisuke

ふるさと納税推進員

北海道札幌市生まれ。地元の大学を卒業後、イギリスに語学留学。帰国後は福岡市の外資系ワイン会社で約１４年営業・管理職を経験後、大好きな体育館などの公共施設の管理・運営を行う会社を経て、２０２１年４月に妻の出身地でもある由布市挾間町へ親子３人で家族移住。農のある暮らしをテーマに田舎暮らしを満喫中。

■由布市ふるさと納税特設サイト

■yamamiya_farmで「農のある暮らし」を配信中