ゆっくり長く
由布暮らし
こんにちは。地域おこし協力隊の重石です。
由布へ移住して3年が経ち、由布で過ごす4回目の春を迎えました。
この度、任期を迎え由布市地域おこし協力隊を卒業する事となりました。
地域おこし協力隊として3年間、由布市内の観光にまつわるお仕事をさせていただきました。由布市内には5つのエリアがあり「塚原」「由布院」「湯平」「庄内」「挾間」と同じ市内でも少し足をのばせば違った魅力や美しさに溢れており地域性や暮らし方も様々です。
都会の暮らしでは感じられなかった人の温かさ、田舎ならではのたくさんの発見がありました。
各エリアの観光協会やそこに携わる方々、地域の方々にも大変お世話になりました。
日々どんな状況なのか、たくさん情報をご提供いただき、情報共有させていただくことで、スポットの魅力だけでなく市内を楽しく周遊していただける様に県内外に発信していくことができました。
地域のリアルな情報や意見交換する中で課題もたくさん!
考え方も様々ですし、それでこそ面白いアイディアがうまれてくるのだなぁと感じました。
3年間の中で心に残る場面はたくさんあり、たくさんの方々との出会いや繋がりを強く感じています。
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◇挾間町で開催されている『ほおのき秋楽祭』
由布市の廃校で、子どもとアートとお店のお祭り
私の移住のきっかけとなったイベントの一つでもあります。
地域おこし協力隊がきっかけとなり朴木自治区と旧朴木小学校で活動をしている団体により開催されているイベントです。
豊かな水と緑に守られたこの土地と、代々住んでいる人々の生活と希望を持って入ってくる人々の思いを繋げて新たな創造的発展性を生むことを目的として開催しています。
地域の竹や木材を活かしたものづくりやお野菜を使用したお店の出店、地域で活動されている方々の催し物など、自然に寄り添った企画がたくさん盛り込まれておりワクワクが詰まった素敵なイベントです。

昨年の竹のジャングルジムは、イベントの為に地域の竹細工職人の方々が中心となって製作されたそうで、子供たちが楽しそうに駆け寄って遊んでいる姿がとても印象的でした。
中でも『朴葉おこわ』はぜひ食べてみてほしい一品です。

他のイベントで提供された朴葉おこわのお弁当ですが、どれを食べても絶品でした。
竹の器もかわいい。。イベント前に皆さんで竹を切りに行って準備されたそうです!
※朴葉おこわは、週2回、旧朴木小学校で開かれる「かふぇ ほおのき」にて提供されています。
◇湯平温泉で開催されるイベントには何度か出店させていただきました。
協力隊メンバーで手作りの出店や、リラクゼーションのお店としても楽しみながらお祭りに参加しました。
地域の方々が守ってきた江戸時代から続く石畳の温泉街には、風情溢れる町なみが、時代を越えて続いています。みなさんとてもお元気で、いつも暖かく迎えてくださいます。
アートとパレードを楽しめる『百奇夜行』や、『湯平公民館まつり』などで束の間のほっと一息出来る時間を提供させていただきました。

今回は自生するお花のエネルギーを使用したワイルドフラワーエッセンスを使用して自然の植物の力を借りながらリラクゼーションを、お疲れに寄り添いヘッドやショルダーのもみほぐしコースをご用意しました。由布市内のあふれる自然の中でご提案させていただくリラックスの時間は、至福の時間となるのではないかと感じています。
地域のおばあちゃんたちが「こんな風にしてもらった事ないゎ~」と、とても喜んでくださったのが心に残っています。お身体に触れさせていただいた後には皆さん顔がふわっと緩み距離がぐっと近くなったような感覚に。たくさんお話ししてくださる時間もとても好きな時間です。
地域の方々が声をかけて下さり、いつも感謝の気持ちいっぱいです。
自分自身を大切にすることや気づきの時間となるように今後も少しずつ活動の幅を広げていきたいと思っています。
◇庄内町大津留地区にある『おおつる交流センター』。
こちらも旧大津留小学校を活用し、地域交流や持続可能なまちづくりの場として
おおつるカフェ、いいねバザー、おいちゃんうどん、おおつるマーケットなど地域の方々で作る交流の場として何度も遊びに行かせていただきました。
庄内エリアの暮らしと景色はとにかく自然があふれており、移住前「この町に住みたい!」と心動かされた場所です。昔ながらの暮らしをされている方も多く、暮らしぶりにとても感動しました。

『庄内青竹細工』は職人自ら山で選び切り出した青竹を使い、道具としての竹かごが作られています。編むだけでも繊細で大変な仕事ですが、山に入り竹を選ぶところから、出来上がった作品と職人の方々の人柄と思いを側で感じられると、便利さを求めすぎてしまうこの時代になんだか違和感を感じずにはいられなくなります。
私も、職人さんが丁寧に作られた竹かごをいくつかお迎えしました。
この先、大切に使っていきたい宝物にも出会えます。
毎年2月開催の「ゆふいんSPA健康リレーマラソン」に、おおつるメンバーの皆さんと参加できたのも大切な時間となりました。雨降りの中での開催となりましたが、子供から大人まで全力で走りぬきました。
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語りつくせない程に、思い出の残る3年間となりました。
正直、都会との暮らしの違いに戸惑うこともたくさんあり、3年経ち、ようやく慣れてきたのかなぁと感じるようになりました。
移住前に思い描いていた「山と湧水と温泉のある暮らし」を日々の生活の中で身近に感じるコトができ、楽しくのんびりと生活しています。
日々の暮らしの中にかけがえのない豊かさを見つけながら
引き続き由布での暮らしを楽しんでいきたいと思います。
重石茉利奈 Marina Shigeishi
地域おこし協力隊(まちづくり観光局)
大分市出身。美容系の専門学校で化粧品販売について学ぶ中で、整えるスキンケアに注目し、20歳で上京、リラクゼーションサロンへ就職。ライフスタイルの提案や「より自分らしく自然体に」を、日々の生活の中で食やセルフケアなどを通し、学びを深めてきました。自然、動物、おんせんがすき。
大好きな故郷大分で自然を感じながら暮らしたいとおもい、大すきな由布市へ2022年3月に移住。