ゆっくり長く
由布暮らし
こんにちは!地域おこし協力隊の重石です。
前回は冬の始まりを感じるころ日記を書かせていただきましたが今回は由布院で過ごした1年目の冬の過ごし方や、今感じるコトを書いていきたいと思います。
覚悟はしていましたが、由布院の冬はとても寒かったです。今年は大寒波が訪れ、想像以上に寒さを感じました。家の中でもとにかく寒くて白い息が止まりません。床は氷のように冷たくて、綿の5本指の靴下を重ねてはき冷やさない様にと気を付けました。 毎朝湧かす白湯の温もりも冷えたカラダにじんわりと染み渡ります。灯油はタンクを3本購入して、切らさないようにしました。
今年の冬は何度か雪が降り積もり、あっという間に一面真っ白な雪景色へ。−9℃にもなると寒さで全身こわばりますが、真っ白に染まる由布岳はとても美しく、寒さを感じながらも、四季を感じられるこの暮らしにとても嬉しくなりました。
温泉地で暮らしているのに、毎日温泉に入らないのはもったいないなぁ~と思い、寒さを感じるころから毎日地元の温泉へ通うようになりました。無色透明の単純温泉が多いこの土地で、日々温泉に浸かることで沢山の発見がありました。 これまでも週に1度くらいは温泉を楽しんでいましたが、毎日の温泉で、今まで以上にみるみるとゆるりカラダがほどけていく感覚に驚きました。これまでの様にセルフケアがうまく出来ていなかったのですが、久しぶりに会う方によく「表情がやわらかくなったね~」と言われることがふえはじめ(マスクで目元しか出ていないのに!)なんだか嬉しくなりました。温泉の効果って思っていた以上にすごい!と感じています。
主な泉質は単純温泉ですが湧き出る場所によって、肌触りも温泉の性質も少しずつ異なるのでその変化を感じるコトがまた楽しみの一つです。
ゆったりと浸かっていてもカラダへの負担が少なく、疲れを癒し、リラックス効果がとても高く、睡眠の質を高めてくれるそうで、カラダを休めながら繰り返し入浴するのもおすすめです。
免疫力を高めるうえでも健やかなカラダを保つためにも睡眠はとても大切です。毎日の温泉でカラダもココロも整うに違いありません♩
また日中は、短時間でさっと入浴することでスッキリできますよ。
温泉家の方々も「やっぱり単純温泉だよね」とおっしゃるほどの魅力的な温泉です。
入浴後の休息も大切。入浴前後には湧水での水分補給なども土地の恵みを感じられる温泉の楽しみ方のひとつです。
いろいろなお話をきかせていただく中で、ここにある土、ハーブ、石など様々な自然の恵みを含んだ温泉が湧き出ていると思うととてもわくわくしました。
源泉かけ流しの温泉は内側からぽかぽかと温もりが持続するので日々の疲れを癒しカラダを温めるのにかかせません。
由布市内で汲んだ湧水を入浴前後のカラダへ染み渡らせることが何よりの幸せです。
最近は塚原高原の霧島神社へ時間を見つけてはおいしい湧水を汲みによく訪れています。 柔らかな口あたりと優しい甘さがとても美味しいです。
また、由布で採れた冬のお野菜は厳しい寒さを耐え、ぎゅ~っと甘さが凝縮されています。何より、湧水が豊かなこの土地で育つ山のお米やお野菜はとっても美味しいです!!
友人がこちらへ遊びに来た際には、由布の美味しいお野菜やお米を食べてほしくてお料理をして喜んでもらっています。特に根菜などの土のお野菜はカラダを温めてくれる作用もあり、大根、人参、里芋、生姜など、冬は積極的にいただくようにしてカラダを整えました。
日常で美味しい新鮮なお野菜がいただけるのはとても嬉しい日々です♩
由布市内には無農薬で栽培されている農家さんも多く安心安全なお野菜を選べるのも魅力的です。
由布院の夜は一段と冷え込むので、夜には湯たんぽでカラダを温めながら寝ています。じんわりと朝までぬくぬくと心地よさが持続しました。
それでも夜の室内は吐く息が白くなるほどに寒く顔がお布団から出ていると氷のように冷たくなっていたので、来年はもう少し対策していきたいともいます。
寒い冬を超え、由布暮らしを満喫していると、1年が経ちました。 由布市内では地域ごとに歴史を感じる季節のイベントなども各地で行われており、由布市内だけでもたくさんの魅力と人の暖かさを発見できました。
由布院駅前では先日観光辻馬車の辻馬車開きが行われ春の訪れを感じています。
由布院の町中を、お馬さんがパッカパッカと蹄の音を鳴らしながら馬車にお客様をのせ走る姿は40年以上続く由布院の日常の光景となっています。由布岳を望むのどかな田園風景を楽しみながら、ゆっくりと過ごす時間。のってみて感じる心地よさがあります。
1975年の大地震により観光客が減り何とかして、住民が町を盛り上げようとはじまったイベントのひとつとして今でも多くの方へ愛されています。道中、御者さんによる由布院の歴史や楽しいお話も魅力の一つです。
ベテランのお馬さんユキちゃんが町を走ると、学校帰りの由布院のこどもたちが「ユキちゃーん」と手を振る姿に微笑ましくなります。お馬さんが町を走る光景が日常の光景ってとっても素敵ですよね。
*観光辻馬車は1月~3月1日まで冬季休業となります。
今年はコロナの緩和から、たくさんのイベントが戻り開催されることを願っています。
これまでの由布の歴史や文化などを肌で感じられると嬉しいです♩
また由布の暮らしの中で、私がこれまでやってきたリラクゼーションのトリートメントや 由布の素材を活かした取り組みなどを、2年目の「由布暮らし」を楽しみたいと思っています。
重石茉利奈 Marina Shigeishi
地域おこし協力隊(まちづくり観光局)
大分市出身。美容系の専門学校で化粧品販売について学ぶ中で、整えるスキンケアに注目し、20歳で上京、リラクゼーションサロンへ就職。ライフスタイルの提案や「より自分らしく自然体に」を、日々の生活の中で食やセルフケアなどを通し、学びを深めてきました。自然、動物、おんせんがすき。
大好きな故郷大分で自然を感じながら暮らしたいとおもい、大すきな由布市へ2022年3月に移住。
■Instagram:@yufu_tic